JOSE MAURO ジョゼ・マウロ – A VIAGEM DAS HORAS [LP]
(FAR OUT RECORDINGS FARO191LP)
’21 UK
新品シールド (M/M/M)
ジャケは角打ちや折れありません。
録音は当時最高峰の ODEON スタジオで行われ、FORMA や QUARTIN といった伝説的なレーベルを手掛けたブラジル屈指の名匠ホベルト・クアルチンがプロデュースを、のちにジャーナリストとしても活躍したアナ・マリア・バイアーナが作詞を、ブラジル音楽黄金期を支えたリンドルフォ・ガヤがアレンジを担当。西アフリカの宗教とカトリックのシンクレティズムであるカンドンブレの世界観をベースにしたサイケデリックなフォークロックと、シネマティックなオーケストレーション、パウロ・モウラ、ウィルソン・ダス・ネヴィス、ドン・サルヴァドール、イヴァン・コンチら当時最高峰のミュージシャンによる演奏が混然一体となったその内容は、アルトゥール・ヴェロカイやエドゥ・ロボが残した 70 年代の名作群に匹敵するもの。しかしその素晴らしい内容に関わらず、当時本作を手掛けた TAPECAR レーベルは、すでにリリースされていたジョゼ・マウロの 1ST アルバム『OBNOXIUS』(QUARTIN/1970) に収録された楽曲のいくつかを使いまわし再度収録。当時のことを知る関係者もおらず、長年謎多きアルバムとして認知されてきた。
時は流れ 2016年、FAR OUT が先述の『OBNOXIUS』を復刻した後に、鬼籍に入っていると長年信じられていたジョゼ・マウロが実はリオ郊外でひっそりと暮らしているという噂が FAR OUT のもとに届いた。FAR OUT チームはすぐにリオに渡り本人に接触し、本来であれば当時収録されるはずだったという未発表曲3曲を提供してもらうことに成功。重複していた楽曲を除きその3曲を加えるとことで、ジョゼやクアルチンがもともと描いていた「オリジナル」のかたちとなった。